RAWとJPEGを一括で分ける方法【カメラマン必見のファイル分類術】
RAW+JPEG同時記録の写真を効率的に分類する方法を徹底解説。Canon/Nikon/Sony各メーカー別の注意点とDockBuddyを使った自動分類方法。

RAWとJPEGを一括で分ける方法【カメラマン必見】
デジタルカメラのRAW+JPEG同時記録、便利ですよね。でも撮影後、RAWファイルとJPEGファイルが混在して整理が大変ではありませんか?
この記事では、RAWとJPEGを一括で分類する方法を詳しく解説します。撮影後の全体的なワークフローについては、デジカメファイルの効率的な整理方法も参考になります。
RAW+JPEG同時記録の問題点
なぜ分ける必要があるのか
-
用途が異なる
- RAW: 現像用、高品質保存用
- JPEG: プレビュー用、SNS投稿用、クライアント確認用
-
ストレージ容量の問題
- RAWファイル: 1枚30〜60MB
- JPEGファイル: 1枚5〜15MB
- 1,000枚撮影 → 合計45GB以上
-
作業効率の低下
- 現像ソフトで大量のJPEGもスキャン
- 読み込み時間が増加
- ライブラリが肥大化
よくある混在パターン
撮影後のフォルダ:
├── IMG_0001.CR3 (RAW - 45MB)
├── IMG_0001.JPG (JPEG - 8MB)
├── IMG_0002.CR3 (RAW - 48MB)
├── IMG_0002.JPG (JPEG - 9MB)
├── IMG_0003.CR3...
├── IMG_0003.JPG...
... (1,000ファイル以上が混在)
これを手動で分けると? → 1,000枚で約1時間かかります。
カメラメーカー別のRAW形式
Canon
RAW形式:
- CR2 (古い機種)
- CR3 (EOS R/RP以降)
注意点:
- C-RAWとRAWで容量が異なる
- CR3は圧縮形式で30〜40MB程度
対応機種例:
- EOS R5, R6, R7, R8
- EOS 5D Mark IV, 90D, M50
Nikon
RAW形式:
- NEF (全機種共通)
注意点:
- 12bit/14bitで容量が変わる
- 圧縮/非圧縮の選択が可能
- 非圧縮NEFは60MB以上になることも
対応機種例:
- Z9, Z8, Z7 II, Z6 III
- D850, D780, D500
Sony
RAW形式:
- ARW (全機種共通)
注意点:
- 圧縮RAWと非圧縮RAWで容量が2倍違う
- α7R V(61MP)のRAWは120MB以上
- ロスレス圧縮推奨
対応機種例:
- α7 IV, α7R V, α7S III
- α6600, α9 III
その他のメーカー
| メーカー | RAW形式 | 特徴 |
|---|---|---|
| Fujifilm | RAF | X-Trans センサー特有の処理 |
| Olympus/OM System | ORF | 比較的小容量(20〜30MB) |
| Panasonic | RW2 | Lumix Gシリーズ |
| Pentax | DNG/PEF | オープン規格も採用 |
| Leica | DNG | Adobe DNG標準 |
RAWとJPEGを分ける3つの方法
方法1: Finder拡張機能(手動)
手順:
1. Finderで撮影フォルダを開く
2. 検索欄に「CR3」と入力
3. RAWファイルのみ表示される
4. 「RAW」フォルダを作成して移動
5. 同様にJPEGも検索して移動
メリット:
- 無料
- シンプル
デメリット:
- ⏰ 時間がかかる
- 🐛 ファイル数が多いと見落とし
- ❌ 複数形式の混在に弱い
評価: △ 少量ならOK、大量には不向き
方法2: ターミナルコマンド(中級者向け)
macOSのfindコマンドを使用:
# RAWファイルを移動
find . -iname "*.CR3" -exec mv {} ./RAW/ \;
find . -iname "*.NEF" -exec mv {} ./RAW/ \;
find . -iname "*.ARW" -exec mv {} ./RAW/ \;
# JPEGファイルを移動
find . -iname "*.JPG" -exec mv {} ./JPEG/ \;
find . -iname "*.JPEG" -exec mv {} ./JPEG/ \;
メリット:
- 高速処理
- 一括処理可能
デメリット:
- ⚠️ コマンド知識が必要
- ⚠️ 間違えると復旧困難
- ⚠️ エラー処理が難しい
- ⚠️ GUIがなく直感的でない
評価: △ 技術者向け、初心者は危険
方法3: DockBuddy Organizer(最もおすすめ)

完全自動化で安全・確実:
ステップ1: ルール設定
DockBuddyの設定画面:
仕分けルール1: ファイル拡張子 → RAW形式
└ 対象: CR3, CR2, NEF, ARW, RAF, ORF, RW2, DNG
└ 移動先: /RAW/
仕分けルール2: ファイル拡張子 → JPEG形式
└ 対象: JPG, JPEG, JPE
└ 移動先: /JPEG/
ステップ2: 実行
- 撮影フォルダのファイルを選択
- DockBuddyアイコンにドラッグ
- 自動で分類完了!
処理結果
Before:
├── IMG_0001.CR3
├── IMG_0001.JPG
├── IMG_0002.CR3
├── IMG_0002.JPG
...
After:
├── RAW/
│ ├── IMG_0001.CR3
│ ├── IMG_0002.CR3
│ └── IMG_0003.CR3
└── JPEG/
├── IMG_0001.JPG
├── IMG_0002.JPG
└── IMG_0003.JPG
所要時間: 手動と比べて大幅に短縮 ⚡️
高度なフォルダ構造パターン
パターン1: 日付別 + RAW/JPEG分離
2025_01_20_撮影/
├── RAW/
│ ├── IMG_0001.CR3
│ └── IMG_0002.CR3
└── JPEG/
├── IMG_0001.JPG
└── IMG_0002.JPG
用途: 日常的な撮影、趣味
パターン2: カメラ機種別 + RAW/JPEG
2025_01_20_ウェディング/
├── Canon_EOS_R5/
│ ├── RAW/
│ └── JPEG/
└── Sony_α7IV/
├── RAW/
└── JPEG/
用途: 複数カメラ使用、プロ撮影
詳しくはカメラ複数台のファイル整理をご覧ください。
パターン3: 用途別分類(編集後も考慮)
2025_01_20_商品撮影/
├── RAW_未編集/
├── RAW_編集済み/
├── JPEG_プレビュー/
└── JPEG_納品用/
用途: 商品撮影、スタジオ撮影
パターン4: セレクト済み・未セレクト(おすすめ)
2025_01_20_撮影/
├── RAW/
│ ├── 01_セレクト済み/
│ └── 02_未選別/
├── JPEG/
│ ├── 01_セレクト済み/
│ └── 02_未選別/
用途: プロの現像ワークフロー
ワークフロー別の活用例
ケース1: ウェディングフォトグラファー
撮影内容:
- 3,000枚以上/日
- Canon EOS R5 (RAW+JPEG)
- 納品までの時間が限られる
DockBuddyでの整理フロー:
1. SDカードから取り込み (5分)
2. DockBuddyで分類
├── RAW → Lightroomに読み込み
└── JPEG → クライアント速報用
3. RAWで本編集
4. JPEG削除(必要に応じて)
時間短縮効果:
- 手動: 45分
- DockBuddy: 3秒
- 削減時間: 約45分/件
詳しくはプロカメラマンのワークフローで解説しています。
ケース2: 商品撮影スタジオ
撮影内容:
- 500商品/日
- 各商品3〜5カット
- SKU別に管理
フォルダ構造:
2025_01_商品撮影/
├── SKU12345/
│ ├── RAW/
│ │ ├── angle01.CR3
│ │ ├── angle02.CR3
│ │ └── angle03.CR3
│ └── JPEG/
│ ├── angle01.JPG
│ └── angle02.JPG
DockBuddyのメリット:
- SKU別フォルダ自動作成
- RAW/JPEG同時分類
- ファイル名パターン認識
ケース3: 趣味のカメラ愛好家
目的:
- RAWは長期保存用
- JPEGはSNS投稿用
- レンズ別の作例整理
フォルダ構造:
作例/
├── Canon_RF_24-70mm/
│ ├── RAW/
│ └── JPEG_SNS用/
├── Canon_RF_70-200mm/
│ ├── RAW/
│ └── JPEG_SNS用/
EXIF情報からレンズを識別し、自動分類可能。
よくあるトラブルと解決策
トラブル1: RAWとJPEGのファイル名が一致しない
原因:
- カメラの設定で連番がずれている
- 途中でJPEG記録を停止した
- カードを入れ替えた
解決策(DockBuddy):
設定:
☑️ ファイル名の一致は不要
☑️ 拡張子のみで判定
☑️ EXIF情報も活用
ファイル名に関係なく、確実に分類できます。
トラブル2: HEICファイルも混在している
原因:
- iPhoneで追加撮影
- Apple ProRAW撮影
解決策(DockBuddy):
仕分けルール追加:
└ HEIC/HEIF → JPEG フォルダ
(または独立フォルダ)
全ての画像形式に対応可能。
トラブル3: 一部のRAWファイルが認識されない
原因:
- 新型カメラの独自RAW形式
- ファイルが破損している
解決策(DockBuddy):
設定:
☑️ 未認識ファイルは「その他」フォルダへ
☑️ ログで確認可能
見落としを防ぎ、後で確認できます。
処理速度の比較
| 方法 | 1,000枚の処理時間 | 学習コスト | 安全性 |
|---|---|---|---|
| 手動(Finder) | 約60分 | 低 | 中 |
| ターミナル | 約5分 | 高 | 低(コマンドミスで危険) |
| DockBuddy | 3〜5秒 | 低 | 高(元ファイル保護) |
関連記事: ファイル整理ソフト徹底比較
まとめ: RAW/JPEG分離は自動化が正解
RAWとJPEGの分類は、撮影後の必須作業。手動でやるのは時間の無駄です。
各方法の評価
- 手動(Finder) - ❌ 非効率、大量には不向き
- ターミナル - △ 技術者向け、リスクあり
- DockBuddy - ✅ 最速・最安全、プロも愛用
DockBuddyがおすすめな理由
- ⚡️ 高速処理 - 手動作業と比べて大幅に時間短縮
- 🛡 安全 - 元ファイルを保護、復元可能
- 🎯 正確 - 全てのRAW形式に対応
- 💰 買い切り型 - 月額料金なし
撮影に集中し、整理作業はDockBuddyに任せましょう。
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